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ライバル店と差をつけるために、内装デザインでこだわるべき基本のポイント4つ

お店に訪れたお客様に「このお店にまた来たい」と思ってもらうためには、メニュー・サービス・商品を充実させるだけでなく、お店の居心地にもこだわらなければなりません。

お店の居心地を作るのは、家具やレイアウトなどの内装デザインです。初めて訪れたお客様でも安心してくつろいでもらうために、内装デザインの4つの基本を押さえておきましょう。

売上にも影響する店舗の内装

お店を気に入ってもらえるかどうかは、メニューの充実度や従業員の接客態度だけではなく、店舗の内装デザインも大きく影響します。

まずは、ライバル店と差別化する内装デザインを考える前に、

・インパクトよりも「安心感」を与えることが重要
・何度もシミュレーションして使い心地を確認する

という2点を理解しておきましょう。

まずはお客様に「安心感」を与える

ライバル店と差をつけるために、奇抜なデザインの家具を選んだり、他のお店ではやらないようなサービスを取り入れたりして、インパクトを与えるテクニックも存在します。

しかし、基本をおろそかにしたまま作られた、一方的な「個性」は、お客様に使いにくさや不快感しか与えない恐れもあります。

お店の個性は、利用するお客様がいることで成立します。お店を何度も利用してもらうためには、「このお店は落ち着ける」という、安心感・満足感を提供することが肝心です。

お店に安心感を持ってくれるリピーターが増えていけば、お店としての個性も、徐々に確率されていくでしょう。

実際のシミュレーションが肝心

内装デザインは、頭の中のイメージを、空間の中に立体として起こす作業です。そのため、想像と実際の使い心地が大きくかけ離れていても、決して不思議ではありません。

内装デザインがある程度固まったら、お客様の動きを予想しながら、実際に店舗の中を歩くなどして使い心地をシミュレーションしましょう。

さらに、シミュレーションで納得できても、実際に店舗をオープンしてみると、思いもよらぬ結果になることも考えられます。

そのため、内装の完成後も柔軟にレイアウトを変更できるよう、イス・テーブルやパーテーションなど、動線に影響する家具は、できるだけ可動式のものを揃えておくと良いでしょう。

内装デザインの基本のポイント4つ

それではここからは、内装デザインでしっかりこだわっておきたい、基本的な4つのポイントをご紹介します。

「動線」、「家具選び」、「照明」、「音響」の4つについて、それぞれの選び方や使い方を知っておきましょう。

1.スムーズで無駄のない動線づくり

内装で最も気をつけなくてはならないのが、建物内の「動線」です。

動線とは、その建物内の人の動きを線で表したものです。

例えば、お客様とスタッフが譲り合わなければ通れない通路や、レジと厨房を遠回りしなければ行き来できないようなレイアウトは、スタッフ・お客様共に多くの無駄な動きが発生するため、良い動線とは言えません。

レジや厨房、お手洗いの位置といった間取りだけでなく、机やイスなどの家具のサイズも含めて、従業員・お客様全員がスムーズに動き回れる動線を考えなくてはなりません。

2.家具でお客様の満足度は決まる

大半の人が快適と感じる家具の高さは、机が約70cm前後、イスは40cm前後と言われます。

店内でのサービスが、机の上で作業をしたり、食事をしたりすることがメインであれば、上記のサイズの家具を選んでおくと、お客様はストレスなく過ごすことができます。

一方、カフェや喫茶店など、雑談やくつろぐためのお店であれば、それより低い家具のほうが、ゆったり落ち着いて過ごすことができるでしょう。

また、高さだけでなく、テーブルの大きさも、お店の雰囲気に合わせて選ばなくてはなりません。正方形の小さな机に、ランチやディナーでお皿やグラスが何個も運ばれてしまうと、食器を置くスペースが狭くなってしまい、ストレスを感じながら食事を取らなくてはなりません。

配置されている家具の大きさに合わせて、食器のサイズも選ぶと良いでしょう。

3.照明で店内を演出する


照明は、店内の雰囲気を作る重要なアイテムです。

バーやディナータイムのレストランなど、ムーディーな雰囲気を作るのであれば、お店全体を照らさず、スポットライトや間接照明で部分的に光を当てると良いでしょう。また、お店全体を照らさないようにすると、厨房やお手洗いへの視線を逸らすこともできます。

また、照明は、商品や料理の印象をより良くするアイテムでもあります。照明には、ややオレンジがかった「電球色」タイプと、クリアな「昼白色」、やや青みのある「昼光色」の3種類があります。

このうち、温かみのある「電球色」タイプは、料理を美味しそうに見せる効果があるため、飲食店に向いています。一方、上品でクリアな明るさを持つ「昼白色」や「昼光色」は、化粧品や装飾品を、より豪華で美しく見せる効果があります。

4.音響がお店の印象を作る

居酒屋や大衆食堂などで、明るく活気のあるBGMが流れていると、会話が弾んで食事も進む、居心地の良い空間となるでしょう。

しかし、店内BGMは、お店の雰囲気によっては、必ず必要なものではありません。

こじんまりとした個人経営のカフェなどであれば、無音の状態でも、調理の音やコーヒーマシンの振動がほどよいBGMとなり、落ち着いた雰囲気を作ります。

一方、床面積が広く、天井が高いお店でBGMがないと、無音で静まりかえってしまい、足音や服が擦れる音、小声の会話など、ちょっとした音でも響いてしまうため、初めて訪れたお客様を不安にさせてしまいますので、店舗の雰囲気に合わせたBGMを流しておくと良いでしょう。

飲食店の施工事例

繁盛するお店、お客様が集まる飲食店の内装デザインはこちら


おわりに

お店を長く経営していくためには、多くのお客様に訪れてもらわなければなりません。そのためには、スムーズな動線や、適切なサイズの家具、照明や音響設備など、基本的なポイントをしっかり充実させてお客様に安心感を与え、リピーターになってもらうことが大切です。

リピーターを増やすことができれば、客層の分析や動線のシミュレーションが具体的になり、より多くのお客様にとって安心できる店舗内装を作ることができるでしょう。

こだわりの内装店舗施工事例

希少アンティークコインを取り扱う会社様になります。

施工概要

坪数=50坪、坪単価=120万、デザイン2カ月、工事期間=6週間で仕上げました。

業務拡大に伴い、当初は事務所移転を検討していたものの、途中から利用中のフロア全面を借りる事ができるようになった為、会議室の他に大型ギャラリーも用意しようという話になり、デザイン・設計を行いました。

お客様のご要望

コインの背景にマッチした内装にしたいというオーダーをいただきました。

デザインの特徴

エントランス=宮廷のエントランスをイメージしました。最大の見どころである巨大ギャラリーは4部構成となっております。ローマ式浴場・パルテノン&コロシアム。オールドイギリスの街路、商店(スコットランドの建物を引用)そして教会建築。それぞれの空間が特徴を持っており、入った瞬間にココは日本なのかな?という気分が味わえます。

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