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BGMはお客様とのコミュニケーションツール!店内BGMの3つの心理効果をチェックしよう

お店に欠かせないものといえば、家具や設備、きれいな商品やおいしそうな食事ですが、BGMも、これらと並んで欠かせないツールのひとつです。

店内BGMを効果的に利用することができれば、お店の印象アップや、売上アップにも繋がります。

店内BGMが持つ、3つの心理効果と、効果的に利用するためのポイントについて知っておきましょう。

店内BGMはなぜ必要なのか?

お店で流れているBGMは、訪れた人を心地よくさせるために存在します。

仮に、BGMが流れないお店に入ったときを想像してみましょう。

無音の空間では、食事の音や会話、商品を選ぶときの物音などが店内に響き渡ってしまい、気まずくて落ち着けず、ゆっくりサービスを堪能することもできません。

さらに、何をBGMにするかによって、お店の印象や、店内で過ごすお客様の気持ちは大きく変わります。

店内BGMも言わば内装のひとつ

店内BGMは、お店の内装のひとつと考えることができます。

極端な例ですが、日常を忘れて一息つくために訪れた、こじんまりとした喫茶店やバーで、常にアップテンポ激しいメロディーが流れていては、気持ちを落ち着けることはできません。

反対に、大勢の人と盛り上がりたい居酒屋やクラブなどで、静かなクラシックがひっそりと流れていても、盛り上がることはできないでしょう。

このように、BGMには店内の内装のひとつとして、確実に存在しているのです。

店内BGMの心理効果3つ

店内BGMには、3つの心理効果が存在し、これらを操ることによって、商品の販促やお店のイメージアップに繋げることができます。

マスキング効果

路上で人と話しているとき、大型トラックが横切って、相手の話がまったく聞こえなくなった経験はないでしょうか?

このように、ある音が別の音で相殺される現象を、音のマスキング効果と呼びます。

店内BGMでこのマスキング効果を応用すると、お客様は、自分たち以外の周りの会話や物音がBGMでかき消され、周囲を気にせず安心して過ごせるようになります。

誘導効果

店内BGMには、「感情誘導効果」と「イメージ誘導効果」という、ふたつの誘導効果があります。

気合いを入れたいときに、勇壮な音楽を聴いてやる気を出そうとしたり、寝る前に静かな音楽を聴いてリラックスしたりするように、音楽は、それぞれが持つ雰囲気に応じて、なんらかの感情を呼び起こします。

このように、持つ雰囲気によって、一定の感情が呼び起こされることを、感情誘導効果と呼びます。

この効果を利用して、物静かな喫茶店では、静かで心地よいボサノバやクラシックを流し、大勢で盛り上がるゲームセンターやクラブでは、アップテンポの激しい音楽を流すと、店内にいるお客様の気持ちをより高めることができます。

もうひとつのイメージ誘導効果とは、お店で流している音楽で、お店のイメージをお客様に伝える効果のことです。

例えば、カジュアルな雰囲気の洋服店に入ったとき、イメージ通りの明るくポップな音楽が流れていれば、初めて訪れる人でも、安心して店内を見て回ることができるでしょう。

ただし、イメージ誘導効果は使い方を間違えると、逆効果になってしまいます。

もし、シンプルな落ち着いた雰囲気と思って入ったお店で、激しいロックが店内中に響き渡っていたら、「入る店を間違えてしまった!」と、お客様を不安にさせてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

行動誘導効果

行動誘導効果とは、BGMが持つ雰囲気で、購買意欲に働きかける効果を指します。

高級感のあるBGMが流れていると、多少金額は高くても、「こんな良い雰囲気のお店で買い物をしてみたい」と思わせることができ、購入に繋げることができます。

あるいは飲食店であれば、BGMで盛り上がった勢いで、追加注文をしてみたくなることもあるでしょう。

お店に合ったBGMを選ぼう

店内BGMには3つの心理効果がありますが、ただなんとなく知っているというだけでは、お店の売上や集客アップに繋げることはできません。

店内BGMは、雰囲気に合っていれば何を使っても良いというわけではなく、選曲を誤ると、逆効果になってしまう恐れがあります。

店主のこだわりのBGMが良いとは限らない

店主が好きなBGMをかけている個人経営のお店に入って、良い気分になったという方もいるのではないでしょうか。

このように、お店の雰囲気やサービスと、店主がこだわって選んだBGMがマッチしていれば、お客様にお店の個性を強く印象付けることができます。

しかし、時代や季節にそぐわないBGMや、あまりにも個性が強すぎるBGMばかり流していると、店主のひとりよがりな雰囲気が生まれてしまい、お客様に近寄りがたいと思われてしまいます。

店内BGMは、店主のこだわりを主張するものではなく、あくまでも「お客様にお店を知ってもらうツール」であることを忘れてはなりません。

店内BGMは客とのコミュニケーションツール

店内BGMはいわば、お客様とのコミュニケーションツールでもあります。

通常、「この店はこういう雰囲気で、こういうサービスを提供しており、こういう気持ちになってもらうために営業していますよ」といった説明は、スタッフや店主が、直接お客様に伝えることはありません。

仮にそのような説明を口頭で行ったとしても、お客様の印象には残りにくいと予想できます。

しかし、効果的な店内BGMを流すことができれば、サービスの内容やお店の雰囲気を口で伝えなくても、一瞬でお客様に強く実感してもらうことができるのです。

おわりに

店内BGMは内装の一部であり、使い方次第では、お店の雰囲気を一瞬でお客様に伝えることがきる心強いツールです。

しかし、店内BGMが持つ効果を理解せず、なんとなく好きな音楽をかけていただけでは、お客様の感情に強く訴えかけることはできません。

マスキング効果、感情誘導効果、誘導効果という、3つの心理効果を使って、効果的な店内BGMを作りましょう。

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