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ミシュラン常連店では当たり前!店舗イメージ・売上が3倍変わる、印象が良い店舗照明3つのポイント

照明は、室内や商品を明るく照らすだけでなく、空間をデザインするアイテムとしても重要な意味を持っています。人気が絶えない世界的に有名なブランドやミシュラン常連店では、店舗の照明をどう作るかはもはや当たり前の作業です。

しかし、
「自分の店舗にぴったりの照明がどれかわからない」
「照度や色温度など単語の意味がわからない」
など、照明デザインを考える際に頭を悩ませる店舗オーナーは少なくありません。

そこでこの記事では、照明が人に与える心理効果や照明にまつわる用語を紹介しながら、売上増加に繋がる店舗照明のヒントを解説します。

照明計画の前にお店のコンセプトを分析しよう

照明は、親しみやすさや高級感、非日常感や癒しなど、空間を様々に演出できるアイテムです。
照明で店舗の雰囲気を魅力的に演出できれば、お店の前を通った人に「あのお店に入ってみたい」「このお店で特別な体験を味わいたい」という気持ちにさせることができます。

効果的な照明で店舗の印象を良くするためには、何よりもまず、ご自身のお店のコンセプトや雰囲気をオーナー自身が知っておく必要があります。

お店のコンセプトに合わせた照明計画を

いかにハイスペックな照明器具を揃えても、照明の雰囲気がお店のコンセプトに合っていなければ、逆効果になってしまいます。

例えば、明るく活気のある雰囲気が好まれる若者向けのアパレルショップで、バーやレストランのような落ち着いたムーディーな雰囲気を作っても、「騒いだり軽装で入店したりできないお店なのかな」と思われて、メイン客層である若者の足を遠ざけてしまう恐れがあります。

お店の雰囲気に最も合う照明計画を考えるためには、お店のコンセプトをよく分析しておく必要があります。

照明の用語や種類について

照明を効果的に使うためにも、照明の用語や種類を押さえておきましょう。

「照度」

店舗の照明は明るければ良いというものではありません。照明が明るすぎると光が反射して商品が見えづらくなってしまったり、店舗の雰囲気にメリハリがなくなったりして、逆効果になってしまいます。
照明の明るさは「照度」(単位:ルクス)と呼ばれ、照度はお店の種類や部屋の用途ごとに法律やJIS規格で定められています。

JIS照度基準の例

  • スーパーや百貨店などのメイン陳列部:2000ルクス
  • 細かい作業を伴うオフィスなど:750ルクス
  • 店内全体:500ルクス
  • トイレや休憩室など:200ルクス
  • 出入り口付近など:100ルクス

店内の種類やレイアウトごとに、適切な照度を使い分けることがポイントです。

「光色」の種類

光色とは、人が感じる光の色味のことです。色味次第で料理や洋服、雑貨は全く異なった見え方になります。
光の色みは「色温度(単位:ケルビン)」で表すことができます。

電球色

オレンジがかった色味をしており、飲食店やムーディーで落ち着いた店舗を演出するのに適した光色です。
色温度の数値は低くなります。

昼白色

赤味がなく、明るくクリアな色味をしており、アクティブで活気のある空間や看板の照明に適した光色です。
色温度の数値は高くなります。

「光源」の種類

光源とは、光の発信源のことです。たとえば、太陽光の場合は「太陽」、照明の場合は「電球」が光源です。店舗の雰囲気は、照明の光源(=電球の種類)によっても左右されますので、LED、蛍光灯、白熱灯という3種類の電球を効果的に使い分ける必要があります。

LED

LEDは、省エネ性に優れ、従来の光源に比べると寿命が長いという特徴を持った電球です。
また、本体が熱くなりにくく紫外線も少ないため、商品を長時間ディスプレイする箇所などに非常に適しています。
さらに、設置箇所に応じて光色を選ぶことができ、器具によっては1つの電球で光色の切り替えが可能なものなどもあります。

蛍光灯

蛍光灯は拡散型の光を発するため、物の周りに影が出にくいという特徴があります。
白熱灯に比べると寿命は長持ちしますが、熱を持ちやすく紫外線を含むため、光を長時間当てると、周囲の物や壁が変色や日焼けを起こすというデメリットがあります。

白熱灯

基本的な特徴はLEDに似ており、商品を鮮やかに照らすことができます。
ただし、寿命はLEDよりはるかに短く省エネ性にも劣り、他の電球と違って「光色」が加減できない点にも注意が必要です。

照明の種類

照明器具には、シーリングやシャンデリアなど様々なタイプがありますが、店舗で使われる代表的なタイプは以下の3種類です。

ダウンライト

天井埋め込み式の照明器具です。配置の自由度が高く、埋め込み式で目立ちにくいため、メイン照明としても間接照明としても、幅広く使い分けることができます。

スポットライト

光が一箇所に集中して当たるため、雑貨のディスプレイやステージの演出など、空間を強調する効果に優れています。

ブラケットライト

壁に取り付ける小型の照明器具です。意匠性に優れた器具が多く、間接照明として使うことで、ムーディーな空間を演出することができます。

このほか、フットライトやスタンドライトなどを、インテリアの一部として配置するテクニックもあります。

店舗照明に欠かせない「ライティングテクニック」を知ろう

店舗の照明をより効果的に活用するためには、間接照明の使い方や、内装材の反射率といったライティングテクニックも押さえておくと良いでしょう。

間接照明を使い分ける

空間演出に欠かせないアイテムといえば、間接照明です。

間接照明とは、光をあえて天井や壁に向かって当て、その反射した光を使って空間を照らす照明テクニックのことです。
直接光を当てる照明に比べると明るさはありませんが、光が柔らかくなり趣が増します。そのため、落ち着いた雰囲気のバーやレストランのほか、エステや店舗の休憩室などリラックスする空間で間接照明は効果を発揮します。

しかし、やみくもに間接照明ばかり設置しても、室内のあちこちに影ができてしまい、暗く地味な雰囲気になってしまうでしょう。間接照明だけでなく、メインで室内を照らす照明や、窓から入る自然光とのバランスを考えながら、メリハリのある照明計画を立てることで、間接照明はより効果的になります。

内装材の反射率に合わせた照明計画

壁や床に使用する内装材は、素材の種類ごとに光の当たり具合が異なります。
例えば、大理石の床や、白い壁クロス、ガラスなどは、光を多く反射する素材ですので、賑やかでモダンな雰囲気になります。

また、太陽光が入る大きな窓が設置されている場合は、白の壁と床を選ぶことで店内が明るく広く見えます。解放感が重要なクリニックにおすすめです。

一方、木材や畳、珪藻土の塗り壁などは、上記の素材に比べると光が反射しにくいため、落ち着いてリラックスしたい空間の演出に適しています。例えば、美容室やエステサロンなどにおすすめです。

業種別・おすすめの照明テクニックを紹介

店舗における照明デザインは、住宅や居室のように「過ごしやすさ」を追究するものとは少し異なります。ただ明るくするだけ、商品を照らすだけ、という風に照明をセッティングしても、店舗の照明としては物足りなくなってしまうでしょう。

商品や空間を強調するために、あえて一箇所だけ強い照明を当てたり、暗い照明を使ったりするなど、店舗の種類に応じた照明テクニックが必要です。

以下は、飲食店とアパレル店それぞれの、おすすめの照明テクニック例です。以下はあくまでも照明テクニックの一例であり、お店の雰囲気によって適した照明テクニックは代わります。スタッフ全員でお店の外や中を何度も見渡し、最もしっくりくる照明を見つけ出しましょう。

飲食店に適した照明テクニックの例

一般的に、オレンジや赤は食欲を増進させ、青系の色は食欲を減退させる効果があります。
そのため、飲食店の照明テクニックでは、「色温度」を使い分けて料理を青白くさせないことがポイントです。

色温度の高低は、料理をそれぞれ以下のように演出します。
色温度が高い=料理や食器が青白く見える・色温度が低い=料理がオレンジ色で美味しそうに見える

飲食店の食事を取るスペースでは、暖色系の照明で色温度を低く保つことで、料理をより美味しく感じてもらえるようになります。照明の選び方を間違えると、美味しい料理も美味しくないように見えます。そうなれば、先入観から不味く感じてしまい、顧客離れに繋がる可能性もあるでしょう。

反対に、飲食店に合った照明を選ぶことで、料理がより一層美味しく見え、結果的に収益アップに繋がります。近年では、インスタ映えという言葉が登場し、SNSに美味しそうな料理をアップする人が続出しています。照明を工夫して料理を美味しく見せることで、集客効果が期待できるでしょう。

ただし色温度が低い空間では手元が見えにくくなったり、集中しにくくなったりすることがあります。そのため、手元の明るさや集中力が問われる厨房だけは、明るく色温度の高い照明を選んだ方が良いでしょう。

美容室に適した照明テクニックの例

美容室では、照明によって髪色が変わって見えることでクレームになるケースがあります。他の業種では、商品や料理をより良く見せることがポイントですが、美容室では本来の色味に見せることが重要です。美容院では、400~700ルックスが最適照度とされていますが、光の広がりと反射を計算して設置しなければ、実際とは異なる髪色に見えてしまうでしょう。

顔や髪色を本来の色味に見せるために、適切な照度のLEDを適切な配置、角度で設置することが大切です。

ほかにも美容室の場合、店舗内の雰囲気でも人気の差がでることもあります。今人気の美容室には共通点があることがわかりましたので、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
人気美容室の内装には共通点がある!美容室開業で内装を重視すべき理由と、おすすめの内装デザインを紹介

アパレルショップに適した照明テクニックの例

アパレルショップといっても、お店によって客の年齢層やファッションの好みは異なります。そのため、アパレルショップの照明計画は、

  • 取り扱っている服の傾向
  • 訪れる客の年齢層

によって変える必要があります。

取り扱っている服の傾向 おすすめの照明テクニック
カジュアル 商品が明るく見えるように、「昼白色」で青みがかったさわやかな照明にする
フォーマル 商品が落ち着いて見えるように、「電球色」で温かみのあるムーディーな照明にする
メインの商品にスポットライトを当てて高級感を演出する
客の年齢層 おすすめの照明テクニック
ヤング 店舗全体の照度を明るくする
LEDを多めにあしらい、店舗全体が明るくにぎやかにみえるよう演出
アダルト 店舗の照度を暗めにする
間接照明を使うことで、暗すぎず明るすぎないおしゃれな雰囲気を演出

おわりに

照明は、店舗や商品の魅力をより引き出すために欠かせないツールです。店舗設計の最初の段階から照明計画も同時に進めておくと、より店舗のコンセプトにマッチする照明を選びやすくなるでしょう。

しかし、店舗の照明計画は、繊細で奥深い作業です。思い通りの雰囲気を作るためには、何度も試行錯誤しなければなりません。他店舗の照明を観察しながら、自分の店舗にもっともふさわしい照明器具や演出方法を見つけてみましょう。

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