フリーランスになる方法と聞くと、膨大な知識とスキルが必要と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ですが、開業届けを出した時点で、誰でも個人事業主になることは可能です。
この記事では、フリーランスのメリットやデメリットを解説しながら、人気の5業種をご紹介します。
フリーランスとして開業することは難しくない
開業届を税務署に提出すれば、誰でもフリーランスになることは可能です。
開業のために特別な試験や審査をクリアする必要は全くありません。
独学でもフリーランスになることは可能
フリーランスは独学でも開業することができます。
もちろん、専門職で独立する場合は業務に関する資格や許可証が必要です。
しかしフリーランスになること自体に資格は必要なく、実際に業務をしながらスキルを学べる業種もあります。
時間と場所に縛られない働き方
フリーランスの業務は仕事の時間も場所も選ばないものが大半です。
事情があって外出できない人や長時間働くことができない人、やむを得ず引っ越すことになった人でも、ご自身に合った業務時間と場所でスキルを活かせるかもしれません。
フリーランスのデメリットも知っておこう
メリットばかりではなく、フリーランスになるデメリットも知っておきましょう。
常に不安と隣り合わせ
フリーランスになると、会社員の時は保証されていた「毎月の定額収入」という強力な収入源を失うことになります。
ある日突然仕事がなくなっても全く不思議ではありません。
そしてフリーランスの生活は、失敗やミスが自分にすべて返ってきます。
自分のミスが生活や収入にダイレクトに反映されますので、自分で自分を守り続けなくてはなりません。
事務処理のスキルも大切
個人事業主は、スケジュール管理や時間管理、税務処理、クライアントとのやり取り、仕入れ、発注、請求などもすべて自分で行わなければなりません。
特に税金や請求事務の知識は必須スキルですので、独立する前に一通りの流れを頭に入れておいた方が良いでしょう。
フリーランスの人気業種5選
以下からは、フリーランスの人気業種5つについて、それぞれの仕事に必要なスキルも併せて紹介します。
ライター
記事を書いて納品することを仕事にする人です。
掲載媒体はインターネットや雑誌など様々ですが、近年はネットで仕事を受注して活躍するWEBライターも増えています。
ニュース、生活情報、商品紹介など執筆ジャンルは幅広いため、まずは自分が書きやすいジャンルを見つけてみると良いでしょう。
ライターのメリットは、パソコンとネット環境があれば仕事ができる点です。
ただし、読者を惹きつけるためのコンテンツ作成能力や、クライアントの指示を記事に反映させる読解力、コミュニケーション能力といった何らかの強みを持つことも忘れてはなりません。
webデザイナー
webデザイナーとはホームページのデザインを仕事にする人です。
サイトの見た目やレイアウトだけでなく、使いやすさや見やすさなども考えて設計しなくてはなりません。
そのほか、クライアントの要望を把握するコミュニケーション能力も問われます。
ただし資格や経験年数がなくても仕事自体は始められるため、独学でどんどん力を伸ばしていくことも不可能ではありません。
ITエンジニア
ITエンジニアには様々な種類がありますが、まずは「システムエンジニア」と「プログラマー」の違いを把握しておきましょう。
「システムエンジニア」、通称「SE」は、ソフトウェアのシステムを設計することが仕事です。
システムエンジニアが作成した設計書が最終的にソフトウェアになりますので、IT系の知識以上に、クライアントが求める要望を正確に汲み取るスキルが問われます。
そして「プログラマー」は、システムエンジニアが作成した設計書を実際にプログラムする人です。
ただ言われるままにプログラムするだけでなく、設計書にバグや欠陥がないかチェックする能力も必要です。
このほかにもソーシャルゲームやアプリ開発などを行う「ゲームエンジニア」や、web上のソフトを作成する「webエンジニア」、サーバーの構築・保守を行う「サーバーエンジニア」などがあり、これらを総称して「ITエンジニア」と呼びます。
プログラミングのスキルが必要であることは言うまでもありませんが、より使いやすく革新的なソフトを開発するために、業界のトレンドを常にチェックする積極性も大切です。
アフィリエイター
ブログやサイトからの広告収入、いわゆるアフィリエイトで生活する人のことを「アフィリエイター」と呼びます。
一見楽な業種に見えますが、広告を見てもらうためには人を呼び込むコンテンツを持っていることが大前提です。
大きなアクセスが発生すれば莫大な収入を得ることもできる反面、全く集客できず無収入になるリスクもゼロではありません。
トレンドをキャッチする力や、検索結果の上位に表示されるためのSEO対策の知識に加えて、コンテンツを成長させる根気も必要です。
ECサイト運営
ECとは「電子商取引(electronic commerce)」の略で、ショッピングサイトのことです。
モールと呼ばれるサイトに自分のお店を登録する方法や、ECサイト作成ツールを使うもの、0から自身でサイトを構築して出店するいわゆる「スクラッチ」など様々な形態があります。
ネット上と言っても実際に店舗を持つことになりますので、売上管理や在庫管理など、ある程度の店舗運営スキルが必要です。
おわりに
フリーランスで独立する方法は、今回ご紹介した業種以外にも沢山あります。
独学でもご自身に合った方法が見つかれば安定収入も見込めるでしょう。
その代わり、仕事の手を抜けば自分自身への評価として返ってくる点が、フリーランスの厳しい所です。
ご自身のスキルや長所を分析し、継続できそうな業種と出会いましょう。