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店舗を運営において欠かせないランニングコストとは?開業前にしっかり計算しておこう

店舗を運営するためには、人件費や物件の家賃など、様々な費用が必要になり、この店舗運営費用を「ランニングコスト」と呼びます。
店舗の売上や利益はランニングコストがわからなければ予測できませんので、開業する前から、一度金額を算出しておかなければなりません。

この記事では、店舗運営で必ず発生する、ランニングコストの内容や重要性について解説します。

店舗運営におけるランニングコスト

ランニングコストとは、店舗を運営するうえで必ず発生する「運営費用」のことで、運転資金とも呼ばれます。

店舗経営において発生する、ランニングコストの具体的な例を挙げると
● 家賃
● 光熱費
● 通信費
● 人件費
● 材料費
● 保険料
● 広告宣伝費
などになります。

その他にも、火災保険の保険料やリース機器の使用料、必要に応じて発生する、設備や建物の保守・点検費用もランニングコストに含まれます。
また、毎年決まった時期に納める税金なども、店舗運営を行うためのランニングコストと言えるでしょう。

このように、店舗の運営形態によって発生するランニングコストの種類や金額は異なりますが、いずれも、売上に関係なく必ず支払わなければならないため、決して見過ごすことはできません。

ランニングコストとイニシャルコストの違い

ランニングコストが、店舗運営において発生する「運営費用」であるのに対し、イニシャルコストは、店舗を実際に運用する前に発生する「初期費用」です。

店舗運営においては、店舗用の物件を探すための費用や、設備の購入費用などがイニシャルコストに該当します。

イニシャルコストは、店舗を開店する前に、一度しか発生しません。
しかし、ランニングコストは店舗を運営している限り、必ず発生し続けます。

店舗運営におけるランニングコストの重要性

ランニングコストは、店舗を開く前でも、ある程度の金額を予測できます。
むしろ、開業前の時点でランニングコストを算出しておかなければ、開業後の売上を予測できません。

ランニングコストが損益分岐点を決定する

「損益分岐点」とは、会計において、発生した費用と売上高の金額が等しくなる地点を意味します。

損益分岐点を売上が上回れば、その差額はお店の「利益」となります。
反対に、損益分岐点を上回れなかった場合は、いわゆる「赤字」の状態となります。

つまり、店舗運営で利益を出すためには、売上高がランニングコストを超えなければならず、売上目標も、ランニングコストを踏まえて設定しなければなりません。

言い換えると、ランニングコストさえ予測できていれば、日・月・年単位の目標売上額が明らかになり、店舗運営の見通しが立つようになります。

ランニングコストは削ることができない

ランニングコストは、必ず発生する費用です。
そのため、もし、売上が目標額に到達せず、損益分岐点を超えられなかったとしても、ランニングコストを減らすことはできません。

売上でランニングコストを賄えない赤字の状態が続けば、次第に、オーナーの個人資産や金融機関からの借金などから運営費用を工面しなくてはならず、良い経営状態とは言えなくなるでしょう。

ランニングコストも含めた収支計画を立てること

事業計画は、ランニングコストも含めて考えなくてはなりません。
「開業してしまえば売上でなんとかなる」、と甘く見積もっていると、ランニングコストの支払いに追われ、いつまで経っても利益を確保できない状態が続くでしょう。

定期的なランニングコストの見直しを

ランニングコストとして支払っている費用は、年月が経つうちに、いつの間にか必要性が薄れるものも出てきます。
例えば、営業車を処分したため不要になった駐車場の契約料や、お店のサービス内容を変更したため使用しなくなった設備などが出てくると考えられます。
これらの不要な設備を、一時的に使用しないだけなのか、今後使う機会が出てくるのか見極めることも、店舗運営の手腕と言えるでしょう。

そのほか、今の店舗運営に必要のない、余分なサービスを利用していることもあります。
インターネットや保険のプランなどは、定期的に見直し、今の経営状態に最も合う内容に変更すると良いでしょう。

ランニングコストの削り過ぎも禁物

毎月出て行くお金を抑えるために最も効果的な方法は、ランニングコストなどの固定費を削ることです。
例えば、毎月の固定費が1,000円減るだけでも、年間で12,000円削減できます。

しかし、ランニングコストを削り過ぎたあまり、お店の評判が悪くなってしまっては本末転倒です。
仮に、従業員への人件費を削れば、良い人材を確保できず、労働環境の悪化にも繋がります。
あるいは、設備に投じるメンテナンス費用を削ってしまうと、仕事のパフォーマンスも下がりサービスの質も低下するでしょう。

店舗のレベルに見合わないランニングコストも考え物ですが、削ってはならないボーダーラインを下回らないよう、バランスを取ることも大切です。

おわりに

店舗を運営するためにはランニングコストが必ず発生し、その金額を上回る売上が確保できなければ、厳しい経営状態に追い込まれてしまいます。
しかし、ランニングコストは、必要な売上額を予測するために欠かせない存在であり、ランニングコストの金額がわかることによって、初めて今後の売上目標が明確になります。

売上に対しあまりにもランニングコストがかかるようであれば、一度内容を見直し、ご自身の店舗に相応しい金額になるよう調整していきましょう。

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