オフィスでの作業をより快適にするために、新しいオフィスデスクの購入を検討している方も多いかと思います。
オフィスデスクは、形や機能が異なる様々なタイプがあり、業種に合うタイプを選ぶことで、従業員の作業効率を大きく改善することも可能です。
この記事では、後悔しないオフィスデスクを見つけたい方のために、オフィスデスク選びのポイントを解説します。
オフィスデスクの種類
オフィスデスクは、主に以下の6タイプに分けることができます。
・平机タイプ
サイドや正面に収納がない、天板と足だけで構成されたシンプルなデスクです。最低限の部材で構成されているため、他のタイプに比べると価格が非常に安くなっています。また、収納は必要に応じてキャビネットなどを追加することもできます。
・片袖机タイプ
左右どちらかに引出しが付いているタイプのオフィスデスクです。オフィスで使われているデスクの中では最もスタンダードなタイプです。
・両袖机タイプ
両側に収納キャビネットが付いているタイプのデスクで、キャビネットの分、幅が広く作られています。
・L型デスク
天板が90度のL字型になっているタイプのデスクです。
・ユニットデスク
天板やキャビネット、収納が独立しており、使用目的に応じてカスタマイズできるデスクです。
・連結デスク
フリーアドレスのオフィスやミーティングルームなど、4~10人で同時に使用できるよう、連結して大きなサイズで使えるタイプのデスクです。なお、フリーアドレスとは、従業員の座席が固定されていないオフィスのスタイルのことです。
オフィスデスクの特徴
オフィスデスクは、色・幅・高さ・奥行によって使い勝手が左右されます。
デスクの色
オフィスデスクの色は、ホワイトやシルバーなどが一般的ですが、木目調タイプやブラックなどが選ばれることもあります。
ホワイトや木目調などのナチュラルカラーは、あらゆるオフィスデザインに馴染みやすく、長時間使用していても目が疲れにくいという効果があります。
一方、黄色や赤などの派手な色のデスクは、オフィスをとても華やかにする効果がありますが、色の持つ力が強すぎるため、集中力を欠いてしまったり、目が疲れやすくなったりするなどのデメリットもあるため、導入には注意が必要です。
デスクの幅
オフィスデスクの幅は、約1000~1700mmの中でラインナップされています。
なお、デスクの両サイドに収納が付いている両袖机は、幅が1200mm以上のものからしか選べないことがあります。
デスクの高さ
オフィスデスクの高さは、700~750mm、または650~700mmが一般的です。
しかし、使用者の身長に対してデスクが高すぎると、デスクワークによる肩こりや腰痛、首の疲れや眼精疲労など様々な症状を引き起こしてしまいます。社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)によると、成人の平均身長から割り出した、理想的なデスクの高さは約720mmと言われています。
なお、デスクの天板とチェアの座面の距離は、約250mm前後が望ましいと言われます。この距離が短すぎると腰に負担がかかり、遠すぎるとふくらはぎに負担がかかって、脚のむくみや腰痛などの原因になってしまいます。
デスクの奥行き
オフィスデスクは、約700~800mmの奥行きがあると、パソコンのディスプレイを置いても、手前の作業スペースをゆったり確保することができます。
オフィスデスクの選び方
オフィスデスクは、サイズが大きく収納が付いていれば良いとは限りません。導入するオフィスの面積や、使用者の業務内容に応じて、最も良いデスクを選びましょう。
オフィス面積とのバランスで選ぶ
せっかく大きなデスクを置いても、デスクの面積を有効に使うことができなければ、大きなデスクでスペースが圧迫され、窮屈なオフィスになってしまいます。
少し動くだけで壁にぶつかってしまったり、チェアから出にくかったりするほどオフィスが狭いようであれば、現在よりもひと回り小さなデスクや、収納が付いていない平机タイプへの交換も検討してみると良いでしょう。
業種に合わせて選ぶ
紙の書類が多いオフィスや、カタログやパンフレットなどの書籍を常に使用するようなオフィスでは、幅1400mm×奥行800mmくらいの、大きめのオフィスデスクを選ぶと良いでしょう。
特に、狭いオフィスデスクで書類を何度も広げていると、机上を整理するたびに書類を紛失してしまう恐れがあります。
一方、ほとんどの資料やデータがネットワーク上で管理されているオフィスであれば、幅1000mmなどの比較的小さめのデスクでも事足ります。
また、デザインや設計などのために大きなモニターやデュアルディスプレイをデスクに置く場合は、作業スペースが機械で圧迫されないよう、幅1200mm×奥行800mm程度のデスクを選んでおくと良いでしょう。
おわりに
オフィスデスクは、作業の快適度や集中力の維持など、様々な点で業務効率に影響します。
すべての従業員がオフィスで快適に業務を行えるように、業種や部署、従業員の体格などにぴったりのオフィスデスクを見つけましょう。