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病院と言えば、無機質で白を基調とした内装をイメージする方が多いのではないでしょうか。近年では、病院でも居心地の良さや清潔感などを重視している傾向があります。病院の内装を工夫することで、患者さんが来院しやすくなるでしょう。
患者さんが安心できる病院の内装デザインは、明るいこと、清潔感があること、衛生的であることなどが挙げられます。下記で詳しくご紹介していきます。
患者さんが安心できる内装デザインとは?
それでは、患者さんが安心できる内装デザインについて詳しくみていきましょう。
清潔感がある
病院の内装において、清潔感は必須な要素と言えます。内装が不潔で古ぼけていると、医療においても不衛生なイメージを与えるでしょう。サビやカビが生えやすい素材や汚れが目立ちやすい素材は避けることが大切です。
明るい
院内が明るいと、病院に対するネガティブなイメージを抑えることが可能です。反対に、院内が暗いとネガティブなイメージが助長され、安心して過ごせません。明るい照明を適切な箇所に設置して、明るい院内を作ることが大切です。
衛生的
無機質な素材は不安感を与える可能性がある一方で、衛生的な印象を与えます。そのため、ステンレスなどの金属系のインテリアを取り入れるのも一つの方法です。ただし、指紋が目立つものは不衛生なイメージを与えるため、避けた方がよいでしょう。
おしゃれな要素がある
病院におしゃれな要素を求める患者さんは少なくありません。クリニックでは、安心感や親しみを感じられる個性的な内装にしているケースがあります。病院を受診したとき、クリニックの内装と比較してしまい、病院にマイナスなイメージを与える可能性があるでしょう。
華美なデザインは病院にふさわしくありませんが、ワンポイントでおしゃれな要素があるデザインは患者さんのプラス評価に繋がります。
病院の内装デザインの重要性
病院を受診するとき、治療を受けることに緊張する患者さんは少なくありません。どの病院を受診してもよいケースでは、居心地の良さで病院を選ぶ患者さんは多いのではないでしょうか。特に、待ち時間が長い病院では、待合室や廊下の内装次第で再診するかどうかが決まると言っても過言ではありません。
どれだけ医師の質が高く、ホスピタリティ溢れる対応ができても、無機質で不潔な印象の病院では患者さんが安心して過ごせないでしょう。また、病院に対して不信感を抱く可能性もあります。
病院の内装デザインにおいては、”患者さんが自ら通いたくなるような病院”を目指すのが一番の成功の近道とも言えます。
こちらの記事では、世界中のおしゃれな内装が自慢の病院をまとめていますので、ぜひご覧ください。
これなら通院も楽しみになる!国内・海外にあるおしゃれな内装の病院をご紹介します。
導線設計も大切
病院には、脚の不自由な方や体調が悪い方も来院するため、導線設計がとても重要です。最短で診察室や受付に行ける導線設計をしましょう。出入口から真っすぐ行けば受付があり、そのまま通り過ぎれば診察室に行きつく設計がおすすめです。
ただし、病院の規模によって最適な導線設計は異なります。患者さんの年齢層や病気の種類、診療科目など、あらゆる要素を踏まえて、ベストな内装にすることが大切です。
病院の内装デザインにかかる平均費用
病院の内装デザインにかかる平均費用は、新築とリフォームで異なります。平均費用は病院の規模によって大きく異なりますが、新築では坪単価40万円~が相場です。リフォームでは坪単価30万円~が相場ですが、診療科の種類やレントゲン室の有無などで変動します。
新築よりは安く済みますが、いずれにしても多額の資金が必要でしょう。床と壁のみのスケルトン状態の病院をリフォーム・リノベーションするのであれば、価格を抑えることが可能です。ただし、大規模な内装工事になれば、それだけ多額の費用がかかります。
また、既存の設備の取り外しが必要になれば、さらに多額の費用がかかるでしょう。
歯医者さんのケースだと、下記の記事が参考になります。
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清潔感と安心感が鍵を握る!歯医者を開業するための費用と、知っておきたい内装づくりのポイント
内装業者を選ぶポイントと注意点
病院の内装業者を選ぶときは、病院の内装工事の実績が豊富かどうか確認が必要です。飲食店や商店などと病院では、内装デザインの方針が異なります。病院の内装工事の実績が豊富であれば、患者さんだけではなく、医師や看護師が気持ちよく働ける内装デザインを提案できる可能性もあります。
医療を提供する側と受ける側の双方が気持ちよく過ごせる病院を作るためにも、実績が豊富で信頼性が高い内装業者に相談しましょう。また、必ず複数社に相談することが大切です。さまざまな提案を受け、慎重に選びましょう。
おわりに:病院の内装デザインの実績が豊富な専門家に相談しよう
病院の内装デザインは、実績が豊富な専門家に相談してください。事前に予算を決めておき、病院のコンセプトや求めることなどをまとめておきましょう。清潔感があり、明るく、衛生的であることを前提として、最適なデザインを考えることが大切です。「医療を受けるなら次もこの病院がいい」と思ってもらえるデザインを目指しましょう。