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オフィスを持たずコワーキングスペースで仕事をするメリット・デメリット

賃貸で固定のオフィスを持たず、コワーキングスペースの利用を検討したことのあるフリーランスの方や個人事業主の方も多いのではないでしょうか。
コワーキングスペースを利用する際は、ご自身の仕事スタイルに適しているか判断しておかなければ、そのメリットを十分に受けられない恐れがあります。
コワーキングスペースがどのような場所か、自分の仕事に相応しいかについて、利用前に知っておきましょう。

コワーキングスペースとは?

コワーキング(coworking)とは、別の仕事をする者同士が、ひとつの場所を共有する働き方で、そのために設けられている事務所や作業スペースが、コワーキングスペースと呼ばれています。

コワーキングスペースの目的は「交流」

コワーキングスペースとは異なりますが、シェアオフィスも、異業種のフリーランスや個人事業主などが集って仕事をする場所です。
ただし、シェアオフィスは基本的に、テーブルや作業スペースがパーテーションや壁で個別に区切られており、あくまでも、仕事をするために各々が場所を借りている、という場所です。

一方、コワーキングスペースは、それぞれの作業スペースは区切られておらず、開放的なレイアウトで、近くのグループや隣の人と気軽にコミュニケーションを取りやすい造りが特徴です。
つまり、コワーキングスペースは、そこに集う人同士のコミュニケーション促進という点に重きを置いた仕事場所なのです。

コワーキングスペースで仕事をするメリット

事務所を持たず、コワーキングスペースで仕事をすることによって、以下のようなメリットが期待できます。

賃貸オフィスより費用がかからない

仕事用にオフィスを借りるとなれば、当然、家賃・光熱費・通信費が発生し、イスやテーブル、コピー機なども自分たちで準備しなければならず、それらのメンテナンスも、都度手配しなくてはなりません。

しかし、コワーキングスペースは、月額2~5万円という賃貸オフィス以下の家賃で、コピー機や給湯室などほとんどの設備を使うことができます。
その他、1DAYやイベント開催時だけ、夜間の短時間のみなど、利用頻度や業務形態に応じて適したプランを選ぶと良いでしょう。

仕事環境が整っている

コワーキングスペースには、空調やコピー機、作業テーブルやイス、ソファ、インターネットやWi-Fiなど、仕事に必要な設備が整っているため、すぐ仕事に取り掛かることができます。
また、会議スペースも無料または有料でレンタルできるため、オフィスを持たない個人事業主でも、コワーキングスペースだけで仕事を完結させることができるでしょう。
その他、軽食やドリンクコーナーを設けているコワーキングスペースもありますので、のびのびと作業を行うことができます。

他の利用者と交流できる

ほとんどのコワーキングスペースでは、積極的にイベントを開催しています。
また、コワーキングスペース自体が、利用者同士で話しかけやすいオープンな造りになっているため、利用者と交流することで人脈が広がり、新たな仕事を獲得するチャンスにも繋がるでしょう。

コワーキングスペースで仕事をするデメリット

コワーキングスペースは、人によってはその特徴がデメリットになってしまうこともあります。

周囲の会話が気になりやすい

周りの人と気軽に交流できるコワーキングスペースは、常に、周囲で様々な会話が飛び交っています。
なまじ、交流を持ったことのある知り合い同士の会話というものは、喫茶店や公共施設で聞こえてくる他人の会話と違って、脳がキャッチしやすくなるものです。
そのため、仕事に集中するために訪れたはずが、周囲の会話が耳に入ってしまい、集中力を削がれてしまうこともあるでしょう。

セキュリティや防犯面に注意

いくら同じスペースを利用する者同士と言っても、基本的には他人です。
そのため、広げているパソコンや書類を覗き見されたり、会話を盗み聞きされたりして、知らないあいだに機密情報が流出する恐れがあります。

セキュリティや防犯という点においては、他人が簡単に侵入できない賃貸オフィスに軍配が上がると言わざるを得ないでしょう。

コミュニティに馴染めないこともある

コワーキングスペースの中には、昔から通っている常連客とスタッフが、強固なコミュニティを形成している所もあります。
もちろん、誰でも歓迎するオープンな雰囲気のコワーキングスペースもありますが、もし、すでに形成されたコミュニティに馴染めなければ、通いづらさを感じてしまうものです。
あるいは、「その席は常連の○○さんがいつも使う席」や、「昔からいる人が優先的に設備を使う」などのように、コミュニティ内のルールを重んじるようなコワーキングスペースだと、窮屈さを感じてしまうでしょう。
せっかく仕事場所を自由に選べる環境にありながら、このようなルールでがんじがらめになってしまうと、何のためにオフィスを持たずに仕事をしているか、わからなくなってしまいます。

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おわりに

コワーキングスペースは、利用料金が安い、知り合いができやすいなど、賃貸オフィスでは得られない様々なメリットがあります。
しかし、防犯面や他人の行動が気になってしまう人にとっては、賃貸オフィスの方がはるかに快適に感じることもあるでしょう。

コワーキングスペースの便利さに振り回されないように、自分のスタイルに合った作業環境かどうかを判断したうえで利用しましょう。

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