高速道路を走っている時の楽しみといえば、お土産やレストランが充実したパーキングエリアでの小休憩です。近年は、従来の「休憩所」というパーキングエリアのイメージを覆すような、商業施設やテーマパークのようなパーキングエリアも登場しており、話題性抜群の「豪華すぎるトイレ」も見どころの一部となっています。
この記事では、休憩や観光にぜひ立ち寄りたい、パーキングエリアに設置されたおしゃれなトイレを3つご紹介します。
小江戸の情緒あふれる「厚木PA」のモダンなトイレ
神奈川県厚木市の、首都圏中央連絡自動車道の「厚木PA(外回り)」にある、高級旅館の客室のようなおしゃれなトイレが話題です。
レトロな和風の空間に初めて足を踏み入れた人は、「ここがトイレ?」と驚くことでしょう。
レトロなだけじゃない!充実の設備にも注目
厚木PAのトイレは、江戸風の和モダンなデザインとなっていますが、これはかつて厚木が「小江戸」と呼ばれてきた歴史を反映させたものです。
内装のレトロなイメージとは反対に、トイレ内では随所に最新設備も導入されており、個室内ではタッチパネルに指で触れて、洗浄機能や流水音を起動させることができます。また、モニターは日本語だけでなく英語や中国語表示にも対応しているため、レトロな雰囲気を味わいたい外国人観光客にも喜ばれるでしょう。
さらに、トイレのレストルーム内には休憩用のベンチやテレビまで設置されており、至れり尽くせりのトイレで、長時間運転の疲れも癒やされることは間違いありません。
芸術作品のような「NEOPASA清水」のトイレ
静岡県清水市にある新東名高速道路の「NEOPASA(ネオパーサ)清水」は、一般道からもアクセスできるサービスエリアです。NEOPASA清水のコンセプトは「くるまライフ、コミュニティパーク」で、同県のレーシング用品メーカー「クシタニ」が提供するバイクの展示も行われており、フードコーナーやコンビニも充実していることから、観光客だけでなく地元民からも愛される大型商業施設となっています。
意匠性と機能性が融合した最先端トイレ
NEOPASA清水でとにかく目を引くのは、トイレ意匠設計の専門家を集めてデザインされた、美術館のような美しい内装のトイレです。
アイランド型の洗面カウンターが置かれたレストルームは、美術作品かと見間違うほどスタイリッシュ。トイレロビーにあるデジタル時計も近未来の雰囲気を醸し出しており、インスタ映えスポットとしても注目を集めています。
さらに、意匠性の高さだけでなく、個室の利用状況が表示されるモニターや、自動で補充されるトイレットペーパーホルダー、水洗いしなくても汚れが落ちやすく衛生的な「乾式清掃」が可能なゴムタイル床など、機能面の高さも注目すべき特徴のひとつ。NEOPASA清水のトイレは意匠性・機能性が評価され、「2015年日本トイレ大賞」で成田空港や新大阪駅のトイレとともに国土交通大臣賞を受賞しています。
これぞ本当の安息!「刈谷ハイウェイオアシス」
愛知県刈谷市の「刈谷ハイウェイオアシス」は、愛知県豊田市と三重県四日市市に伸びる「伊勢湾岸自動車道」に所属するパーキングエリアです。
一般道からも入場できる刈谷ハイウェイオアシスは、その年間来場者数が国内の有名テーマパークと並ぶほどという高い人気を誇ります。地元名物の料理やお菓子が味わえるフードコーナー以外にも、ヨガや岩盤浴も体験できる「天然温泉かきつばた」、一回100円で遊べる観覧車やゴーカート、「産直市場おあしすファーム」で販売される、激安価格の新鮮な地元の野菜や魚介など、一日滞在しても退屈しない充実のコンテンツが満載です。
名物の「デラックストイレ」は必見
刈谷ハイウェイオアシスの名物は、フードやアミューズメントだけではありません。「デラックストイレ」と名付けられたパーキングエリア内のトイレは、他のコーナーを差し置いても一見の価値ありと言えるでしょう。
男性用トイレは、床にダーク調の木材、壁にメタリックな内装材があしらわれ、シャープでスタイリッシュなデザインです。一方、女性用トイレでは中央にソファーとテーブル、ショーケースが置かれており、真っ赤なカーペットが敷かれたラグジュアリーな内装はまるで高級ホテルのロビーのよう。
また、男女用ともに「親子トイレ」「おむつ交換コーナー」「ベビーベッド」などの機能トイレが設置されていますので、小さなお子様連れでも余裕を持って長時間滞在が可能です。
おわりに
トイレ休憩のために立ち寄ったパーキングエリアのトイレが、汚れていたり狭かったりすると、旅行の疲労はますます溜まってしまいます。しかし、今回ご紹介したパーキングエリアのトイレは、いずれも立ち寄るだけで旅行が倍楽しくなるようなユニークなものばかりです。
近くにお寄りの際は、旅の思い出づくりとして、今回ご紹介したパーキングエリアのトイレにも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?