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「不良在庫」は店舗経営にも悪影響を与える!不良在庫を出さないための3つのポイント

不良在庫はただ場所を取るというだけでなく、会社の経営状況も害してしまいます。
しかし、販売や接客などのメイン業務に比べると、在庫管理という裏方の業務はつい危機感がおろそかになりがちです。

なぜ不良在庫が会社にとって危険なのか、不良在庫はどのようにして発生してしまうのかを知って、不良在庫を出さない方法を身につけておきましょう。

不良在庫が経営に与える悪影響とは

物を扱うサービスにおいて、在庫は常に生じるものです。
お店に在庫がなければ、お客さんの需要にはスピーディーに対応できません。

しかし、発生すると厄介な在庫もあります。
それが不良在庫です。

不良在庫とは、
● 使用用途がないもの…廃盤になった製品のパーツなど
● 売れる見込みがないもの…流行が過ぎてしまった服など
● 賞味期限切れのもの…食品、菓子、飲料など
● 欠陥があるもの…破れた服、形が悪い野菜など
のように、商品としての価値がない、または著しく低い在庫のことを指します。

不良在庫による悪影響

不良在庫があると、様々な悪影響が生じます。

まず第一に、在庫がいつまでも倉庫に残っているということは、その在庫の仕入れ代を回収できていないということになります。
不良在庫の存在に気づかず、どんどん在庫を仕入れてさらに不良在庫を増やせば、会社の損失はどんどん膨れ上がってしまうでしょう。

さらに、不良在庫がいつまでも倉庫にあると、他の在庫を置くスペースが圧迫され、何がどこにあるか把握できなくなります。
在庫状況の効率が悪くなり、棚卸しの手間も増えてしまうでしょう。

そして不良在庫の最も厄介な点は、外部からの評価にも支障をきたすということです。
不良在庫がいつまでも残り続けているお店は「経営スキルが甘い」と判断され、金融機関や他社からマイナス評価されてしまう恐れがあります。

不良在庫が発生する原因

不良在庫は以下のような条件化で発生します。

在庫回転率の読みが甘かった

在庫回転率とは、売上に対し、お店にある在庫がどのくらい捌けているかを示す数値です。

在庫回転率は、高すぎると「在庫切れ」のリスクが高くなります。
そのため、商品を仕入れる時は、在庫が早くなくならないように多めに商品を発注します。
しかし、在庫回転率の読みが甘いと、在庫がどんどん倉庫にたまっていき、いつのまにか売れずに溜まり続けてしまうことがあります。

在庫の発生に対し策を講じなかった

「在庫処分セール」や「商品替えのため割引」などを実施しているお店を見かけたことのある方も多いでしょう。
これらのセールの目的は、在庫を不良在庫にしないことです。
市場価値が下がりきってしまう前に値下げしてでも売っておかなければ、不良在庫になってしまいます。

本来の販売価格よりも安くなってしまうのは仕方がありませんが、不良在庫になって価値が無くなることに比べれば悪いことではありません。

商品の発注ミス

在庫は、間違えて別の商品を買ってしまったなどの発注ミスが原因で発生することがあります。
誤発注した商品は、別の使い道を見出せずにいると、徐々に傷んだり型落ちしたりしていよいよ使い物にならなくなってしまいます。
前述のワゴンセールのように、できるだけ速やかに倉庫から無くす対策を講じることが大切です。

不良在庫を出さないための大切な3つのポイント

不良在庫を出さないためには、在庫回転率を把握することが大切です。
そのためには、在庫管理の方法を見直し、在庫管理を行う従業員にも不良在庫に対する危機感を持ってもらわなければなりません。

在庫回転率を細かくチェックする

正しい在庫回転率が把握できていれば、適正量の商品を購入できるようになります。

在庫回転率は、「仕入れた商品の原価(売上原価)」に対する、「在庫の平均総額(棚卸試算)」の割合で求めます。
例えば、年間の売上原価が2,000万円で、在庫の平均総額が200万円であれば、その会社の在庫は年間で10回転したことになります。
しかし、在庫の平均総額が300万円になると在庫回転率は6となり、この数値から、在庫の動きが滞っている、つまり不良在庫が増えていることがわかります。

在庫回転率はその都度変動しますので、できるだけ細めにチェックし、不良在庫の処分方法や商品の仕入れ量調整などを検討しましょう。

在庫管理のやり方を見直す

不良在庫が何度も発生するということは、在庫管理もおろそかになっていると考えられます。
まずは現在の在庫の量と金額を洗い出し、不良在庫にすぐに気づける状態を整えておきましょう。

在庫管理表は、金融機関が会社の経営状況をチェックする時に使う重要な資料ですので、正確な内容にしておかなければなりません。

従業員に在庫に対する意識を持ってもらう

在庫の管理を従業員に任せているのであれば、不良在庫の発生が会社の経営にとっていかに深刻なことかということを、従業員に知ってもらう必要があります。
従業員が適正な在庫量の大切さや、不良在庫の危険性について理解できていれば、商品の誤発注や在庫管理の怠慢なども減らせるようになります。

おわりに

不良在庫は、お店にとって非常に多くの悪影響をもたらします。
適正量の在庫を適正期間で出庫できるようになるためには、不良在庫を増やさない管理方法を学んでおくことが大切です。

安定して無駄のない売上を保つためにも、販売や接客だけでなく、在庫管理も徹底しましょう。

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