カフェのメニューはお客さんがお店選びの参考にする大きなポイントであり、今後足を運んでくれるかどうかにも影響する重要な要素です。
この記事では、カフェに来てくれたお客さんに「また来よう」と思ってもらえるようなメニューを決めるコツや、ぜひ取り入れておきたいカフェの定番メニューをご紹介します。
まずは聞き慣れた定番メニューを用意しよう
コーヒーやハンバーグ、オムライスなどは、昔からどのお店でも見かける定番のメニューです。
これら定番の料理は好んで食べるファンも多く、あるメニューを食べるためだけに全国のお店で食べ歩きをする人もいるほどです。
誰が見てもどんな料理か想像できる定番メニューをいくつか用意しておくと、初めて来店したお客さんでも安心して注文できるだけでなく、定番メニューを好むリピーターも獲得しやすくなるでしょう。
定番メニューは誰でも安心して注文できる
オムライスやハンバーグなど形や食材が想像できる定番メニューは、小さなお子様や年配の方でも、使われている食材やボリュームなどができるため、安心して頼むことができます。
定番メニューを用意しておくことは、幅広い利用者層に対応するという意味でもメニューづくりの重要なポイントです。
カフェの定番メニューを種類別に紹介
以下からは、カフェで人気の定番メニューを「主食」、「軽食」、「飲み物」別にご紹介します。
すべての定番メニューを用意する必要はありませんが、お店のコンセプトや利用者層に合わせてピックアップしてみてください。
定番の主食
カフェで定番の主食といえば、
● パスタ
● オムライス
● ドリア
● ハンバーグ
● カレー
などが挙げられます。
パスタは見た目も量も若い女性に受けがよく、オムライスやカレー、ドリアはがっつり食べたい男性にも好まれます。
客層に合わせてカレーをカツカレーにしたり、ドリアをハンバーグドリアにしたり、パスタの種類をトマトソース、クリームソース、和風ソースなど増やしたりしてアレンジしても良いでしょう。
ただし、アレンジしたメニューを増やす場合は、アレンジされていないプレーンなメニューも残しておくことが定番から逸れないポイントです。
定番の軽食
カフェの軽食といえば、
● サンドイッチ
● フライドポテト
● ハンバーガー
● ホットドッグ
● ケーキ
などが代表的です。
軽食はいくつか用意しておくと、「主食を頼むほどではないけれど、飲み物と一緒に軽くつまみたい」という人に喜んでもらえ、客単価アップにも効果的です。
卵サンドやツナサンドなど、調理の手間がかからないサンドイッチのメニューを用意しておくと、ゆっくり食事をする暇がない人にもすぐに提供できるでしょう。
ただし、ハンバーガーやホットドッグなど肉を加熱する料理は、厨房で動けるスタッフの数やレンジの台数などを確認したうえで用意しなければ、調理に時間がかかって客を待たせてしまう恐れがあります。
また、フライドポテトなどの揚げ物を軽食として提供する場合は、厨房に業務用のフライヤーを設置する必要があり、油を清掃する手間が増えることも頭に入れておきましょう。
ケーキに関しては、クリームやフルーツにこだわりがなければ、冷凍で保存できるタイプを仕入れると良いでしょう。
定番の飲み物
カフェで定番の飲み物は以下に分類することができます。
● コーヒー系
● 紅茶系
● ジュース
● 炭酸飲料
これらを最低でも一点ずつ揃えていれば、定番の飲み物は抑えられます。
コーヒー系に関しては、利用者の注文時の様子を窺いながら、カフェオレやカプチーノなどを増やしてみましょう。
特に、お子様連れのファミリーが来店した時にコーヒーや炭酸しかメニューにないと、お子様が飲めるメニューがなくて帰られてしまうケースがありますので、オレンジジュースやアップルジュースなどのクセのないジュースがあると喜ばれます。
なお、紅茶系はティーパックを蒸らすために3~5分かかるため、オペレーションに無駄が出たり注文が伸びなかったりするようであれば、メニューから外しても良いかもしれません。
人気カフェになるためには「コンセプト」が重要
クチコミが多く評価も高い人気カフェに共通している要素は、「コンセプト」がしっかりしていることです。
男性や女性、学生やファミリーなど、どんな人が利用するカフェなのか、何を求めている人にアピールしたいのかというコンセプトをしっかり確立させ、ターゲットを設定した上でメニューを決めていきましょう。
最近では、特定の利用者層や趣向に特化してメニューや内装を決めている「コンセプトカフェ」も登場していますので、コンセプト作りの参考にしてみると良いでしょう。
※コンセプトカフェの種類についてはこちらの記事もご覧ください
もはやカフェはお茶をするだけの場所じゃない!話題のコンセプトカフェまとめ
聞き慣れないメニューよりも定番メニューを優先
独自のメニューはお店のコンセプトを司る重要な要素ですが、それよりも、誰でも安心して注文できる定番メニューを用意することが先決です。
例えば、今では人気店が登場するほど市民権を得たタイ料理ですが、「トムヤムクン」や「パッタイ」と聞いても、食べたことがない人はどんな料理か想像できず、「苦手な食材が使われているかもしれない」、「好みの味付けじゃないかもしれない」と不安に感じるものです。
食べたことがない料理ばかり並んでいるメニューを見ると、「ここは自分が来るようなお店じゃなかった」とがっかりして、再び足を運んでもらえないかもしれません。
せっかく来店してくれたお客さんに「また来たい」と満足して帰ってもらうためにも、定番メニューを用意しておきましょう。
おわりに
メニューが充実していなければ、カフェの内装や看板にどれだけ力を入れても、お客さんを満足させられないと言っても過言ではありません。
カフェのメニュー作りに悩んだら、まずは今回ご紹介した定番メニューをベースに考え、ご自身のお店のコンセプトに合わせて種類や数をアレンジしてみましょう。